人の器
Cause I,Iwanna be anarchy
In the cityセックス・ピストルズ 「アナーキー・イン・ザ・UK」
なぜかこの漫画ではすごく少女漫画を意識していまして
自分で読み返してみるとその辺が滲み出ているなぁと思
いますが、どうでしょう。加賀美ふみを『おんなのこ』後書き
アナーキストになりたいと願うこと。少女のように物を見たいと思うこと。出来上がった作品が、「下流」のものであっても、そこには微かな、自然状態では出てこない、ある種の作為がある。
古本屋でメルティレモンvol.4購入。99円也。この手のロリコンコミック誌に掲載された岡崎京子の諸作は単行本未収録だっけ?
西秋ぐりんとイラ姫が面白い。「for boys」と表紙に書かれてありますなあ。神武天皇が今上天皇の祖であるという意味で、現代のコミックハイやらコミックエールの一つの祖。まー正確には『漫画ブリッコ』というべきなんだろうが。
ところで『コミックエール!』は脳内でツッコミを押えれば面白い。本質的な○○を描くというようなことを半ば放棄することによって、作家がのびのびとマンガを描いている。『純真ミラクル100%』がオススメです。
ロリコンコミックの背後には少女マンガの巨星群があったわけだが、コミックハイやらコミックエールの背後には何があるんだろう?瞼のロリコンブームへの憧れ?『快楽天』やら『ホットミルク』やらの引継ぎ?それとも本気で「少女マンガ」をやっているのだろうか?
ロリコンマンガをスタイルとして楽しむこと。「少女マンガを読む僕」をスタイル化すること。そこにゃ、ロリコンマンガを描くに至ってしまったオタクどもの、むせっかえるような情念がない。それが良いか悪いかは横においておく。ただ、自分が『コミックエール』的な場所から逆流してしか、少女マンガを、「歴史」を眺められないのは確かだ。
大学の教壇でフェミ系の教師が嬉々として少女マンガを語っている。彼女にとって、この授業の光景はまさに革命的なものだが、自分にとっては単なる大学の授業である。この手の「僕」を織り込まないとダメなんじゃないか、と。学究系のマンガ研究は。んで上昇志向としてマンガを学問として読んでやりたいという「僕」がいる。