シンエヴァンゲリオン感想。生きるンゲリオン、死ぬンゲリオン。死ぬ編（ネタバレあり

『シンエヴァンゲリオン劇場版』で救われなかった人間で打線組んだンゴ

フェミの星。ゲンドウのオナホ2号。頭がいい女だがとっさになると言葉ではなく銃がでる。ゲンドウが「実はいいひとだったのでは？」と持ち上げられる中で、ゲンドウにされたセクハラはスルーされた。勿論、裁判的な解決も実存的な解決もしていない。

フェミの星。ゲンドウのオナホ1号。綾波レイにババア呼ばわりされた話はどこにいった？シンジ、ゲンドウ、ユイが聖家族として持ち上げられる中、絶賛スルーされた。非コミュのゲンドウにさえ手籠めにされる自己肯定感の低い女。かわいそう。

3中　式波アスカラングレー

本作のヒロイン。シンジと付き合ってＥＮＤだーーーーという流れだったが、なんとなく癒されて終わった。ぱっと出の真希波にヒロインの座をなんとなく奪われる。「え、そんなもんだったん？こいつ」観は否めず、レイプされて終わった旧作劇場版からの復活は特に果たせない。他称「姫」。でも存在感なかったよね・・・（乳とパンツ以外）

4一　ぽまいら

「ニートは農業したら治る」「彼女ができたら人生はうまく行く」と言われてブチ切れる、ぽまいら。大丈夫。「生きてるだけでまるもうけ」って昔のアニメも言ってるし・・・。頼まれなくても生きてやろうな。

5三　民衆（村人）

「てめえ出されたもんは食え！失礼やろが！」という素のツッコミを行い、綾波を人間っぽく教育し、碇シンジをエヴァに載せるのに間接的に役立った大衆諸君。これだけ重要な人物たちなのに、最終的にどうなったか全く描かれない。みんな死んだのでは？というか結局シンジの内面の話でしたｗｗｗｗｗｗｗｗみたいなノリの中で、小さな他者たちは忘却される。大衆をバカにしてるとお前ら死ぬぞ。

6遊　ミサトの息子

「子どもを見捨てたらだめだよね」「親子のコミュニケーションが大切」というオチだったシンエヴァンゲリオンの中で、ミサトに実質見捨てられたチルドレン。ミサトは心配していたわけだが、ミサトさんはその愛情を直接本人に伝えていない。そういう意思疎通のできなさが人類絶滅に繋がったんだよね。次回作主人公。

7二　宮崎駿

「農業でもしてろｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」というノリを弟子に今更パクられる。

8捕　Wアンノ

「宇部市で幸せに暮らそう。なんかリアルな仕事でもして」みたいなオチだが、当の二人は宇部市で仕事をしているわけでもない。次は宇部市で幸せに暮らせるとよい。

9投　惣流アスカラングレー

メンヘラの星。男メンヘラが父親と和解して終わった新劇場版の中で、母親と和解することもなく、もちろんシンジともくっつかず、式波と惣流の異世界が合体することもなくおわった。メンヘラの星はまだ90年代に蓋つきで保存されている。ぽまえらが二次創作で救うのだ。

投（中継ぎ）　若者

おっさんの実存と人生とエヴァの公開順に沿って観ていくとよくわかる話だが、そんなもしらんよな・・・。式波がしてるゲームとか古いよな・・・。

投（抑え）「あれ、生きてしまったぞ」

結局そういう話なのでは。

補則とまとめ

で、なんの話だったかといえば、メンヘラ女が切り捨てられる話だったのでは？感がとても強い。「子どもを産めばよい」みたいな話になっているのが、シンエヴァンゲリオンではないか。たぶんフェミ界隈がブチ切れると思う。

『シンエヴァンゲリオン』の勝ち組って、シンジ、ゲンドウ、ユイという聖家族と、ミサト、あとトウジとその嫁、だと思うのです。みんなちゃんと幸せになれたし成長もした。けど、クソ切れのわるいメンツもいるわけです。リツコ、リツコ母、ＬＧＢＴで潔癖の女（名前わすれた）、アスカ、レイ、あと渚カヲル。

リツコはなんで出てきたのかわからない。打順のところに書いたけど、ゲンドウにセクハラされたひでえ話は棚上げ。その母というオナホも棚上げ。潔癖のオペレーターがリツコとくっつく話も今回は出てこない。渚カヲルがシンジと特にくっつくわけでもなかった。アスカやレイが月経について語るシーンが旧エヴァのTVにあったんだが、あれって伏線にっぽいわけですよ。アスカやレイが生殖について自分なりに結論を付けてたらエヴァはハッピーエンドに終わるよ。みたいな。シンエヴァでもレイが赤ちゃんにやたらと興味を示すわけですが、「お。レイが子どもでも産んで終わるんか」「いや、シンジとアスカが子どもでも産んで終わるんか」とか。で、そうはならなかった。

結局、男の子とその聖家族が幸せになった裏で、セクマイやメンヘラは切り捨てられていると思うのです。子どもを産んだ＆育てたやつら碇家とミサトはハッピーエンド。セクマイと性被害者と子どもを産んでいない奴はアウト。って構図だったんではないかと。これってマッチョな話ですよね。って感じの批判が出てくるんじゃね。なので次の作品はアスカとレイとカヲルがブチ切れる話がいいんじゃないでしょうかね。鈴木敏夫さん。