人生の反省会2
大学の授業に出ずに大学の図書館に篭って論檀紙を読みふけっていた頃、東浩紀が『ユリイカ』でleafのエロゲの図像を引用していたのを目撃した。ああいうものと決別するために糞面倒臭い本を読んでいるのに、困ったもんだなあとか思うのと同時に、微かな興奮を覚えた。エレクチオンのことではない。
さてゼミの教授は三浦雅士のファンだった。構造主義の人で、マルクス主義やらその他左翼を嫌っていた。カルスタも取り扱っていたように思うが、その政治臭には敏感だった。「先生!東浩紀とか柄谷行人ってどうですか?」「ああそれ嫌い。」「大澤真幸は?」「難しいのは最近読まない」
私はなんも知らんのだ。ということにやっと気付いた。で、ナショナリズムというものがあることにも気付いた。それからまた糞面倒臭くなってきた。なんも知らんのだ。
人生の反省会4
お父ちゃんは戦争に負けた。兄貴は政治で負けた。でも私たちは経済で勝ったんや!その経済は90年代にポシャッタ。「私たちは戦争に負けた。政治に負けた。経済でも負けた。でもまだ文化が残っている!僕らのオタク文化で勝つんや!」
とか言っていたのを『動物化するポストモダン』は「文化っていうけど、それってアメリカ文化のバリエーションの1つやん。お前らは動物化=アメ公化してんだよ!」といって批判した。
んでなぜかオタクはブームになっている。親米もブームだ。アメ公に勝って、上の世代を超克するための「文化」は歪められて、現代は始まる。