高校の時分。文芸部というオタク部があったのが、私は入部しなかった。やつらがラノベばかり読んでいるからである。そのラノベの中には今日ではビッグネームとなった作品も混じっていたかも知れない。上遠野浩平とか。
大学に入ったばかりの頃。友人が『kanon』にハマッた。私はそれを無視した。で、なぜか私は柄谷行人『日本近代文学の起源』に出会った。
歴史というものはそこら中で混線しているのだ。南京で30万人ほど人が死ぬことは、不思議でもなんでもない。そんなふうに最近では思っている。するとまた訳がわからなくなる。