歌と踊りの王国(ついったーから転載)

大抵純愛物ほど裏側に回ってみると情けなく小汚いものが多い訳だが、まー、その手のものを慰安するのが作品の役割だったりもするので、石を投げつけるだけってのはいけない。殺るなら一撃で(え!)。さて「CLANNADは人生」なのだそうだが、ここにおける人生とは、君のあるべき人生なのか、所謂人生なのか、エロゲを昼間からやる君の今の人生なのか。無論自分は「ONE」も「Kanon」も「CLANNAD」も積んでいるわけだが。
本田透の本を最近になって初めて読んだ。「家族」ってのが引っかかった。ギャルゲ(エロゲ)は家族の再生がテーマとしてもある、と。
ところでフランスのファシスト政権が掲げたテーマは「労働・家族・祖国」だったりもする。ついでにファシスト政権と関わりが深いシャルル・モーラスの理想の国家像は「歌と踊りの王国」
労働=赤木智弘
家族=本田透
祖国=ネット右翼
「歌と踊りの王国」=ニコニコ動画
ってことでどうだろうか。なんだ、結局自分たちのほしかったものは、60年以上経った今でも、ファシズムだったわけだ。シャルル・モーラスの系譜からはモーリス・ブランショが排出されて、その間接的な影響からフランスのポストモダン思想が生まれる。んで色々あった末に東浩紀が云々。シャルル・モーラスは中央集権的なフランスの制度を嫌っていたそうだ。そして今日も、ニコ動で歌い狂う日々。スイーツ(笑)に目を伏せながら。