反動日記

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/25/news140.html
個別面接で調査したってのがポイントでして。当たり前だけど。公務員を前にして「児童ポルノおk」「暴力おk」なんていえるわけないよな。言えるヤツはDQNか左翼の闘士だけだろ。つまりDQNブサヨクは世間の一割に達している!(冗談だってば)

「この調査はインチキだ」「政府は世論を操作しようとしている」ってのがこの事件(あえてこう言おう)の正解なんだけど、でも胸の奥に何かが引っかかっていることは否定できない。

その、何というか、調査がインチキで良かったな、と。もしこの調査がフェアなものだったら、それこそ大騒ぎしなくちゃいけなかった可能性がある。丸裸で寒空に放り出されるような結論が出ていたかも知れない。

フェアな調査で「漫画・イラストも児童ポルノ規制対象に約9割が賛成」って結論が出たら、私たちの醜態を眺めることができただろうなあ、と。

現在はオタクブーム・萌えブームなんですけど、いうまでもなくこの手のものは「児童ポルノ」に片足(というか両足)を突っ込んでいる。こんな状況下で「漫画・イラストも児童ポルノ規制対象に約9割が賛成」って結論が出てしまったら、それは「オタクブームはマスゴミ主導の虚妄だ。」「国益を損なおうが、児童ポルノ的オタク表現は規制すべきだ。」「ポストモダンですか。オタクきんもー☆」という現実(?)が暴露されたに等しい。または、多くのオタク・良識派のブロガーが、ここ数年活動・主張してきた「表現規制反対」の運動・風潮が現実に対して全く無力だったということが証明されたかもしれない。

んで、そのような結論を自分が何所かで待ち望んでいることは否定できない。温室が破壊され、仲間内の差異化ゲームが終了し、向こうの方から見たくなかった「リアル」がやってくる瞬間を。「孕みオチ」だの「ヤンデレ」だの「百合」だの「NTR」だの唸っているディレッタントの、吠え面を一度は拝んでやりたい。無論この手の破壊願望は褒められたものではないが。

ところで、人は政府の手を借りて、悪しき何かを規制したいという願望を持ってしまうものではないだろうか?これがもし「ヤンキー・DQN」規制に関するものであったら、おそらく自分は心の奥から大賛成しただろう。

この手の「情けなさ」を人は持っている。もし規制に反対するなら、この「情けなさ」と対峙しなくてはならない。んで「情けなさ」を説得する形で、正義を説いていただきたい。