何処かの昭和。何処かの靖国。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060720AT1G1700819072006.html

メモ自体が実在するか?またこのメモは信用ができるものなのか?という疑問はいったん横においておく。まず左翼の方々に申し上げたい。「一体、君たちはいつから天皇の赤子になったのか」と。「紀宮がオタクだからオタクは正しい」という物言いにしてもそうなのだが、このような物言いは、それが流通する文脈下においてのみ有効である。つまりは「右翼は天皇が好きである。右翼は靖国が好きである。しかし天皇靖国に行くのを嫌がっていた」「保守はオタクが嫌いである。保守は天皇が好きである。しかし紀宮はオタクである」というような前提である。このような前提は、無意識的にも意図的にも忘れ去られる可能性がある。そして物言いが誤読された結果、天皇賛美だけが生き残る可能性だってある。

また一方で天皇天皇制をなし崩し的に肯定する左翼というものは果たして魅力的なのであろうか?革命を断念した左翼とは、やはり単なる保守ではないのか。「かつての天皇靖国を嫌ってた」という物言いに対抗するかたちで、私も一言捨て台詞を吐いておく「かつての左翼は天皇を嫌っていた」と。