この国の仇

http://www.youtube.com/watch?v=OqzItpNiVCk
http://www.youtube.com/watch?v=iHPcRqlWtNY
http://www.youtube.com/watch?v=DvrPhM0yfUI

昼サイさんってカッコいいよなあ。自分はニートというよりはフリーターだし、フリーターというよりは失業者なんだけども。

「働く」ってことは普通のことだと思うんだよ。働くことに理由なんてないし、働かないことにも理由なんてない。そのくせ企業は「志望動機」なんてことをいうわけだし(じゃあ、仕事は動機が無かったらやらなくてもいいってこと?)、社会はニートを病人かマイノリティあつかいする。

仕事をするのには努力も気力も必要なことは確かだ。でも、仕事を取ってくるということは努力と気力だけでは不十分だろう?環境ってものが必要である。なぜ人はサラリーマンよりも儲かる(または社会的に地位のある)はずの起業家にならないかといえば、環境を整える能力と勇気がないからである。自分で売り手を見つけなければならないし、自分で売れる商品をつくらなければならない。売り方のノウハウを作らなければならない。銀行から資金を引っ張り出さなければならない。

戦後日本人は努力した。そして金持ちになった。嫉妬も含めてそれなりのリスペクトも得た。でも、努力だけなら戦前の人間も、それこそ血を流しながらやった。前者は成功し、後者は無残な目にあった。なぜか?おそらく環境のせいである。いうならばアメリカの影といおうか。もし、戦後アメリカが日本の販路を確保していなければ一体戦後という時代はどうなっていたのだろう。そして一人前になった日本はアメリカの影響下という環境をどれほど変えることができたのだろうか。

「社会とは妥協するもの」「環境とは適応するもの」「なぜなら右肩上がりの経済に乗っかってしまえば自分も右肩上がりになるから」という人間と自分とは、全く違う場所にいる、と思う。目を閉じれば、自分の瞼の裏には、昭和恐慌に見舞われたファシストや、焼け野原に放り出された敗残兵、オイルショックに立ち尽くす活動家、円高不況で行き場を失ったオタクたちの姿が映る。

確か大塚英志は伝説的雑誌『ブリッコ』の編集者であったとき、時給700円であったそうだ。あの大塚英志が、である。推測だが、彼もまた正規の職を得ることができなかった。

まとまりの無いことを書いた。独善的であるとも思う。少し反省する。