○パスタの王子様×パスタの王様

戦後のアニメ史・マンガ史のテーマは「大人になれ」ということだ。そういうモノを湯水のように享受しながら大人になりきれていないオタクは真面目にアニメ・マンガを見ていない、といえる。つまりオタクはオタク足りえていない。逆にいえば、オタクはアニメ・マンガと現実とを区別して考えている。つまり虚構と現実の区別がついている。分別がついているともいえる。ならばオタクは「あれはあれ。これはこれ。」と分別できる立派な大人なのではないか。

そのオタクに向かって「大人になれ」という大人の口調はアニメ・マンガに似ている。アニメ・マンガそのままということもある。ならば、オタクに「大人になれ」という大人こそ、戦後のアニメ史・マンガ史の正統な末裔、ようはオタクってことじゃないか。

この大日本国においてオタクは大人である。大人はオタクである。そういうことだ。

というような話を弟にしたらウケがよかった。私は断然「大人になれ」とやかましいオタクの味方である。ちなみに『嫌オタク流』は読んでいない。どんなかなー。