西村眞悟

初めは民主党やら弁護士団体やらが彼を刺したもんだと思い込んでいたが、どうも違うっぽい。恥を知れよな、産経新聞。脇が甘いといえば、そのとおりだけども、それこそが彼の魅力なんじゃないか。昔引用したものをもう一回引用する。

学期末に試験があるのは普通だが、教養部の学生は試験ボイコットの方向に動き、僕のクラスも試験ボイコットを決めた。僕はこれ幸いと試験準備を中断し大学に行かず京都を離れていた。しかし、この間レポート提出で試験に替えるという大学側の方針転換で僕のクラスは、例の抑圧された論客達も含めみなレポートを提出して単位を取得していたのだ。僕だけが、レポートも提出せず試験ボイコットをしていたことになる。単位ゼロだ。こんなあほらしいことはない。正直者が馬鹿を見るとはこのことだ。

後日のことになるが、資本主義の抑圧体制を主張し、あれだけ大學の建物を利用しつくし毀損して恥じなかった「優秀な学生」は、ほとんど四年間で卒業し、いわゆる大企業に就職していった。
(http://www.n-shingo.com/profile/page10.html

この要領の悪さ、というか「空気」の読めない処世と、「空気」が読めるヤツラに対する呪詛は、一人のマイナー大学生だった私には痛いぐらいに解る。クラスの中が「右傾化」していったときに、その「空気」に反抗したアンタみたいなマイナー左翼にゃ、彼のとったスタンスや行動が理解できるんじゃないかな。