犬のよに

伊藤剛氏が小野敏洋バーコードファイター』を「ある意味、政治的に正しい作品でしょう。」と仰っておられた。記憶が確かなら、この作品は当時コロコロコミック小林よしのりおぼっちゃまくん』と並んで掲載されていたはずだ。

小学生であった私にとって「ともだちんこ」よりも『バーコードファイター』のヒロインに「ちんこ」が生えている方が衝撃であった。おそらく私はそこに「政治的正しさ」を見たのであろう。そのガキは後に「ともだちんこ」から遠ざかっていった小林よしのりにハマることになる。「政治的正しさ」を嗅ぎ取ることによって。

少し前の話になるが、BSマンガ夜話の『ボーダー』特集で大月隆寛が『ボーダー』が掲載されていた『アクション』という雑誌はどのような感じであったか、というような質問をした。質問は消化されないまま終わった。だが、当時の双葉社が凄いものであったことはブックオフの棚から想像することができる。

その『アクション』で本そういち『めぐみ』がこうの史代と並んで掲載されていることを私は記憶しておこう。もちろん雰囲気も、だ。