ハイエンド系、ちょっといい話

現代用語の基礎知識2001』の「マンガ」の項目を米澤嘉博が書いている。そこには「ハイエンド」だったか「ハイエンド系」って言葉が出てくる。要は村田蓮爾みたいなCG絵師周辺のことだ、という感じで。おお、ハイエンド系ってこんな媒体にも紹介されていたのか。

んで、このハイエンド系。『現代用語の基礎知識2001』以降の『現代用語の基礎知識』の「マンガ」って項目には一言も出てこない。
ハイエンド系が出て来なくなった『現代用語の基礎知識2002』に、それと入れ替わるがごとく出てきた言葉が「萌え」。

乱暴だけど、ハイエンド系ってのは「萌え」に駆逐されたと言ってもいいのじゃないか。んで、『嫌オタク流』で更科修一郎が吠えるというか。

何度も同じようなことをいっているけど、自分にとってのハイエンド系ってのは、村田蓮爾の表紙の『快楽天』界隈の、ワニマガジンとかコアマガジンあたりのことだけどね。ここら辺は微妙に忘れ去られている。インターネットやってるオタ第二世代にゃ基礎教養かも知れんけど、それより上の世代は、ほぼスルーだもんな。下になってくると「萌え」に汚染されているってのは暴言だけど。