郊外私観補足

ついったーでシロクマ先生に「工業化+ベッドタウン以外のトコはどうなるの?」という風に言われたので、補足を。半ば想像だけど。

http://d.hatena.ne.jp/yasudayasuhiro/about
「その駐車場には車が何台も捨ててある。それらは全て、何らかの部品を盗まれているか、ガラスが割れている。」って書いたけど、これは大嘘で。 自分の周りの「郊外」にこんな店は無い。理由は維持管理がきちんとできているから。維持管理費をきちんと払えるから。ただ、モデルは存在する。旅行に行ったときの、能登半島の24時間営業のスーパーってのがモデルで。車が捨ててあるという。

工業化+ベッドタウン化と無縁の地方ってのは確実に存在する。完璧に見落としていた。想像だけど、「工業化+ベッドタウン化と無縁の地方」に住む彼らがどこで買い物をするかと言えば、おそらくは県庁所在地のような中規模?地方中核都市。そこが「郊外」化する。それとそれを真似した店舗が「商売して大丈夫かな」というところに建つ。工業化+ベッドタウン化と無縁の地方に建つ「郊外」型の店は、遠くからの客を明らかに見込んでいる。北海道だけど「ジャスコまで100km」って看板が立っていたり。

ならば石油が高騰すれば、どうなるのか?また高齢化すれば、どうなるのか?無論高齢化すれば車に乗れなくなる。石油の高騰はこの先も十分ありうる。中国と石油の奪い合いになったりして。「郊外」化は90年代に進んだわけだけど、90年代ってのは石油が安かった時代でもある。 石油高騰で動きのとれなくなった、かつては云十キロの距離を買い物のために走破していた人々。それとご老人。こいつは悪夢だ。しかも短期的に「郊外」型の店舗は地元密着の商店を壊滅に追い込んでいるわけで、地元に店がないという状態が。うわあああ。

私が住んでいるところは、田舎の新興住宅地。団塊の世代のための住宅地。買い物できるとこ全くなし。バスもほとんど無し。車は一人一台状態。こういう人が20年後どうなっているかと思えば、非常に寒々しい。