コミケと私

コミケの感想を書こうと思うが、長くつまらないものになるので、箇条書きに留めておく。


コミケに行って帰ってきた。滋賀県から東京まで。約1000kmの旅。高速代をケチって全て一般道を使った。結論。死ぬ。当方スペックは軽自動車+カーナビなし+交代人員なし+車内泊+コミケ帰り+徹夜です。


・徹夜+軽自動車+深夜+雨で首都高速に入ってはいけません。パト2ごっこのつもり(「走っていると考えがまとまるものでね。」)でしたが、久々に死を覚悟しました。


・徹夜+軽自動車+深夜+濃霧で箱根の峠を攻めてはいけません。久々に死を覚悟しました。


・レインボーブリッジと、みなとみらいと、ベイブリッジと、アクアラインを同一視してはいけません。久々に死を覚悟しました。


痛車は実在する。痛バイクも痛自転車も実在する。CGだと思ってました。それかSFX。


・印象に残った痛車は鉈+血飛沫の言葉様をあしらったヤツです。それとエアロパーツがぶっこわれて台無しな痛車は良かった。割れたものを接合してある茶器を思い浮かべた。美しい。いや、君なにがしたいねん。


・午前4時ごろにはもう人が並んでいた。警備員も来ていた。10時開幕の催しなんだから警備する必要もないと思うのだが。


コミケの臨時駐車場近くのコンビニの店員が外人だった。客はオタクと土木作業員。このコントラスト。トイレには「バルザミコスー」「ぬるぽ」という落書きがしてあった。駐車場からはフジテレビの社屋がみえた。パチンコ屋の親分みたいだ。外人・オタク・土方・パチンコ屋・駐車場・湾景と冬空が織り成す世紀末に出現すべきであった風景。


・開幕時にはすごい行列が。行列というよりかは縦陣というべきか。それをハリウッドなアジアン映画三国志よろしく縦横無尽に指揮するコミケスタッフ。彼らが「じゃあ、次は国会議事堂に向かいまーす。」といえばクーデターは可能だろう。


・活気のないとこは切ない。


・オタク第一世代かそれのちょい上のオッサンの評論・FC系サークルは、切ない。若いコスプレ娘に挟まれて、「いや君らわかってないなあ」という顔を苦笑いしながらしていた。構ってほしそうな雰囲気をかもしだしていたが、無論同人誌を買わなかった。ちなみに俺はヤマトよりつげ義春が好きだ。


・一昔前の絵柄ってのは切ない。一昔前の絵柄ってのは全く嫌いではないが、それは絵的・すきま産業的な洗練を見せていればの話。昔流行っていた絵を、昔流行っていた絵のレベルから見て下手な絵で、現在に持ってこられると見ていて辛い。


・「ブックオフに100円で売ってある同人アンソロジーぐらいの絵」をさらに下手にして、初音ミクや石恵塗りの横に並べてあると切ない。んで、売っている人が見るからに善人だと、異様な罪悪感に囚われる。でも買わない。


・大手の女性サークルは怖い。お土産を持ってくる人間も、彼女達も愛想よくしているが、妙に他所他所しい。よそよそしいというか営業ちっくなのだ。別に何かを売り込もうとしてはいないのに、何かを奪ってやろう臭がする。腹では嫉妬や妙な上昇志向や愛憎が燃えているに違いない。というか信者臭がする。そのうち「あんなに崇めていたのに、私を裏切りやがって」な展開になるのでは?と思うと怖い。 なに?てめえの女性観が歪んでいるだけ?うん、それはあるよ。昔俺が小学生だったときに(以下略)


・コスプレは七難隠す。エマのコスプレが極まりまくっている人がいた。酷く下品な言い方だが、地味な顔立ちの姉ちゃんが一念発起してコスプレしている姿ほどかわいいものはない。無論年齢・容姿は関係ない。


・開場前の行列にならぶのが嫌だったので、近くの書店で大塚英志の「サブカル文学論」を読みながら、行列を眺める。一人優越感ゲーム


・オタクの高年齢化ってのは強く感じる。さて俺もどこら辺に着地しましょうかね。


・バカなエロガキ+偏屈なおっさん+今でもそんなとこをうろついている男+女装大学生。それをヲチしてニヤニヤする俺。うああああああああ。


・鬱屈とした若者はほとんどおらず、鬱屈としているのはオッサンばかりだったような気がします。若者は比較的ポップです。バカともいいますが。年とともに人は色々なものと和解していくと思ってましたが、特にそうでもないみたいです。脱オタよりも好々爺を目指すべきかと。ダサいかっこしていても、好々爺臭がしたら、「オッサンだったら仕方がないか」と思われるはずです。


・このようなことを「ネットの投票で戦犯を決めましょう」と歌っているmosaic,wavを聞きながら思った。