ゲバゲバ630分

id:plummetさん経由でこの中に古澤克大さんの名前をみつけた。


やあ、バーボンハウスへようこそ。この『動物化するポストモダン』はサービスだからまず読んで欲しい。 それとこれはハロワの求人票だ。もしかしたら君にとって一番大切なものかも知れない。

唐牛健太郎って人がいてさ。
その、実はよく知らないんだけど、まあ、日本一有名だった学生運動家でさ。
その彼の後半生はなかなか壮絶で。いや、壮絶というよりは、「遊興」を人生修行と履き違えている人間からすれば、他人事じゃない人生でさ。(http://www.news.janjan.jp/government/0706/0706157325/1.php

唐牛が死亡した1983年ってのは浅田彰が『構造と力』を発表して、中森明夫が「オタク」って言葉を発した年でさ。ここから「学生運動ポストモダンとオタク」みたいな歴史を描けるかもしれないけど。

唐牛が死んだ頃には、彼の盟友だった西部邁は保守の論客になっていたし、西部邁の盟友(つまり唐牛の近くにいた)柄谷行人ポストモダンの教祖になっていた。「学生運動」的なものと「保守」的なものと「ポストモダン」的なものは、意外と近いわけだ。

そして柄谷行人が認めた俊英の一人に、東浩紀というオタクがいる。

学生運動」も、「思想」も、「オタク」も近いんだよな。やってるヤツラの顔付きが。唐牛の人生はカッコイイんだけども、やはり正直なところ辛かったんじゃないかな。かつての同志たちは順調にキャリアを積んでいる。日本の資本主義は着実に成長している。そんな中で北大出身生として漁師をしたりするのはさ。

「運動」も、「思想」も、「オタク」も身を焼くのに十分なものだ。でもこれはやっぱり辛いんじゃないかな。「祝祭」だろうが、「デモ」だろうが、「革命」だろうが、「運動」だろうが、「同人」だろうが、中核派が関わっていようが、いまいが、この道に、プチクリ以外のやり方で、命を賭けた末に見えてくるのは地獄だろう。そりゃ一流どこは生き延びるけど、チャンスと才能の無いやつは、のたうちまわることになる。唐牛健太郎だってそうだったのかも知れない。

がんばって働きます。うん。