立喰師列伝を観たのだけども

文系の大学一年生に勧めたい映画でしたね。押井はわかっていすぎる、というか。手法のコンセプトはよかった。間を持たせることができる描写を、間を持たせないように使っている。映像という点では押井は訳がわからん。アニメ屋としての名声を得た後も、商業的にも失敗するであろう作品を作る意味もわからん。

嫌いではないのだけども。

戦後の昭和史物ってことだけど、キャスト陣と立喰師たちは基本的に平成の人たちなんですね。そのようにしか描けないだ、という視点があると良かったと思います。たぶん押井監督はその両方の時代が見えてるんでしょうね。それがあまりいいようには作用しなかったといいますか。

平成が終わった後にはいい映画になっているんじゃないでしょうか。昭和を見つめた平成の群像劇とかいわれるかも知れない。