『リュウ』って昔もあったような

漫画ブリッコの世界さんによると、リニューアル後の『漫画ブリッコ』の一発目には関川夏央が書いていたり
http://www.burikko.net/burikko/burilist83.html
『アリスくらぶ』って雑誌には夏目房之介が書いていたりしたそうで。
(http://www.burikko.net/burikko/burilist83.html)

『ブリッコ』の編集だった小形克宏と『ブリッコ』でデビューした竹熊健太郎と『ブリッコ』周辺の雑誌で連載をやっていた夏目房之介が組んだ仕事が「マンガ表現論」の名著『マンガの読み方』なわけで。

そして、大塚英志自身は「マンガ表現論」から少し離れた場所にいる。そして「ナショナリズム」以降だか、「ポストモダニズム」以降だかの論壇によってくる若者の心を掴んでいるわけでして。

リニューアル前だけど『ブリッコ』で書いたこともある、関川夏央谷口ジローは『坊ちゃんの時代』を描いた。この作品は「司馬史観だ」とかいうふうにも言われていたハズだ。司馬史観を掲げた団体といえば『つくる会』…。

「意味」とか「表現」、そして「描線」「コマ割り」「社会」「物語」「作者」ってのは意外と離れてないものかも知れんね。こういう対立軸ってものは現実には存在しないかも知れん。

これは私の勘だけど、「マンガ表現論」ってのは学生時代に社会学部か何かでポスコロやらカルスタやらを通過しちまって、「意味」に凝り固まってしまった人に人気があるんじゃないのかな。瓜生吉則って人は吉見俊哉の弟子だったりするわけで。