やるきなし2

丸山真男は「ナチス関係者はニュルンベルク裁判において堂々と戦った。しかし日本軍関係者は責任逃れのことばっかり言ってみっともなかった」というようなことを言っていたと、どこかで聞いた。また違うところで丸山は学生運動の際自分の研究室に押し入られて「ナチスもやらなかった暴挙」云々と書いていたと、どこかで聞いた。伝聞を基にして丸山の考えを図式化してみると以下のようになる


日本軍<<<<<(越えられない壁)<<<ナチス<<<<<(越えられない壁)<<<日本の新左翼


所謂、新世代の右翼が討とうとしているものは、丸山の研究室に押し入ったあとにのうのうと生き延びている新左翼どもである、と思う。ならばいかのような図が現れていると思う。


日本軍<<<<<(越えられない壁)<<<ナチス<<<<<(越えられない壁)<<<日本の新左翼<<<<<(越えられない壁)<<<ネット右翼


そしてここで問題となってくるものがある。日本軍の位置づけようと、もう一つは戦後民主主義者の位置づけだ。ところで今日坂本多加雄の本を読んで、彼が丸山真男を高く評価していることを知った。さてさて、ギャグから始まった話が糞ややこしくなってきた。もしネット右翼の彼の脳内に上のような図が浮かんだとしたら彼はどうしたら良いだろう?ややこしいので略。とにかく単純な進歩主義を捨てちゃうって手もある。そうなってくると彼は「進歩した日本」と対峙せねばならない。進歩の度合いで中韓を見ていた自分と戦わなければならない、と。

新左翼との和解って方法もある。ところで私は学生運動世代と半音ずれたところにいる人が好きです。かわぐちかいじとか狩撫麻礼とか、後からやってきた新左翼ちっくな人とか。そういう期待から山本夜羽の『共犯幻想』に載っている『終わらない歌をうたおう』を読むと大変つまらない。理由はもっといろいろ描けるはずだと思うからです。