ダイナマイトが百五十屯

惚れても無駄さ あきらめな
どっこい涙は禁物さ
胸につまった カンシャク玉だ
ダイナマイトがヨ ダイナマイトが百五十屯
スカッと器用に咆えてみろ

小林旭『ダイナマイトが百五十屯』を延々と聞いている。自分のことをカンシャク玉だと言ってみたり、ダイナマイトだと吼えてみたりする男の実存。ナルシスティックといえばそのとおりだが、小林の声量がそれを吹き飛ばしている。

癪なこの世の カンシャク玉だ
ダイナマイトがヨ ダイナマイトが百五十屯
畜生 恋なンて ぶっとばせ

そうだ!ぶっとばしてやれ。不況から日本は立ちなおりかけているらしい。結局、クライシスはやってこなかった。あれだけ祈ったのに。でも、ぶっとばすべきものはまだあるはずだろう?

ダイナマイトがよおほほ、ダイナマイトが百五十屯!そう、小林旭のように。そんな時代が過ぎ去っていたとしても。