貧乏幼女

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でも、やっぱり造反は無理だろう。つるぺたな現実を引き裂いてみても出てくるものは結局のところ退屈さだけではないか。
佐藤友哉酒鬼薔薇や例のペルー人が発見したものは、退屈さであり、貧しさである。豊穣のための非道は、「悪魔が」といった下らない理屈あたりにうまく収まる。酒鬼薔薇は90年代のアンチヒーローに収まった。収まったことを描くのは佐藤友哉の仕事である。

「被害者のことを」というPC的な台詞を吐く権利は、この貧しさを理解できたものにだけ与えられる。そのようにして今日の「政治」は浮上し、保守たちは永い永い旅に出る。