ヤンキー先生ヤンキーに戻る

大学の劇団の公演でも、著作権料や許可をとってからじゃないと脚本は使えないのだってよ。いやだねえ。ケチ臭いというよりは、底辺のことを考えてるのかね。ヤヤコシイ権力関係でもあるのか。それとも焼きがまわってんのか。単純に「俺ら」についてこないヤツラが嫌いなのか。

戯曲が書きたい。幕末モノがやりたい。タイトルは「オンドゥルルラギッタンディスカー」。主人公は芹沢鴨。史実を曲げて、芹沢が関東に出向く。
「私達は関ヶ原の合戦の悲劇を繰り返してはいけない!」「奴らは日本を近代化=下克上という勝ち組ばかりが得をする社会にしようとしてる!」
などとアジり、徒党を組む。そして都の「勤皇浪士」を俺達で叩き切ろうぜ!という筋の話。勿論、暴力は内側に向く。劇は暴君芹沢と、粛清や肉体関係の強要、男色の毎日を描く。そしてラストは嫌気がさした近藤が、2月26日の雪の降る都の山荘に突っ込み、芹沢を斬る。芹沢は最後にいう。「オンドゥルルラギッタンディスカー」と。

渡辺電機(株)たのしい新選組』をみなもと太郎風雲児たち』と対応させて読もう。「それじゃ政治のためにあたしたちに近づいたってワケ?」「好きだっていったのはウソ?」という言葉は余りにも強く、響く。