まどかの感想(ネタバレ有り・mixiからの転載)

まどか☆マギカ最終話観た。40点。どうなんだろか、これ。製作者はTVで放映できるようなエンターテイメントをやったのだと思う。製作者としての技量はすごいんだろうけど、そんな製作者の倫理みたいなものは、読者であるこの私には基本的に関係がない。

まどか☆マギカを当初は「魔法少女・戦闘美少女にならない」話、つまりは少女幻想的なものに批評的であるというか、斜に構えたものだと受け取っていた。少女は願い、悩み、戦い、死ぬ。これらを感動的に受け取るオタの感性は、彼女たちを搾取しているのだ!と。QBとは無論俺のことだ。少女たちの波乱は、ひらめくスカートと溢れる涙は、俺という宇宙が縮んでいくのを食い止める手段だ。まどかを鏡にして、俺は、俺の面構えを知る予定だった。

が、まどかは結局、魔法少女・戦闘美少女に変わってしまう。まどかは作中世界のルールを変えて、作品を終劇させた。が、俺の目が見る、俺が呼吸をする、戦闘美少女というこの世界のルールを一切壊さなかった。むしろ強化した。ルールが変わっても少女は戦うのだし、さやかは願いは上条ではなく、杏子に届き、レズENDを迎える。

かくして、斜に構えた物語は終わった。友人曰く「半年後にはおそらく忘れ去られると思う。」とのこと。忘れ去られるのは、結局本作が、俺の目を変えなかったからだろう。かくして、目の奥にQBは住み続け、網膜には少女たちが俺の勝手に戦い続ける映像が流れ続ける。