2人はカリスマ


彼の姿と口調に笑い転げた後、言うてることに微かな興奮を覚え、それが自身の未熟さと直結しているような気がして、自由というものが国家権力から(もしくは国家権力によって?)保障されている場所において国家を攻撃するという姿勢が、平和教育・人権教育と同じようなモンじゃねえかと嫌悪を覚えたりした。「三島由紀夫のデッドコピー(いい意味で)」という歯切りの悪くイマイチ自分でもよくわからないコピーが頭に浮かんだ後、ふと気付いた。ああこの演説は政見放送として流されたものなのだ、と。

http://mellowmoon.blog93.fc2.com/blog-entry-31.htmlによると彼は

選挙で何かが変わると思ったら大間違いだ!

と言っている。しかも選挙のための政見表明の場で。やってきたぞ、メタ芸だ!散々考え抜いた後に「ここら辺にオトしておこうか」というような当たり障り無い責任感ある人々の群中で彼は一人「選挙期間中でも、終わってからでもかまわない! 」「政治改革だとか何とか改革だとか、、私はそんなことには一切興味がない!」「私が当選したら、奴らはビビる!!私もビビる!! 」とぶっちゃける。「じゃあ何で選挙に出るの?」という痛い学生を前にした面接官風の物言いが頭に浮かぶ前に、なぜか私は諸手を挙げてこの英雄に喝采を叫んでいる。
「このお方が都知事になったら何故か知らないが何かが変わるぜ!」と。

はて?「何故か知らないが何かが変わるぜ!」という感覚には何処かで覚えが。「自民党をぶっ壊す」とか言った自民党員にして、史上最大級のメタ芸人がいましたよね。小泉純一郎だ。ああ、つまり外山恒一小泉純一郎首相なのだ!たぶん。

二匹目のドジョウがいるのなら彼は都知事になるかもしれない。「歴史は繰り返す。一回目は悲劇。二回目は喜劇」ならば、今の時点で十分に面白い彼が起こすこれからの喜劇とは何か?えー、よくわかりませんが外山氏が石原慎太郎の票を幾分か喰うような気はします。幾分かは。サプライズや(http://byokan-sunday.haru.gs/flash/kame/