女たちの円陣4

ここまで殴り書いて

ハード・コア―平成地獄ブラザーズ (上) (Beam comix)

これを思い出した。予言的作品といえばいいのだが、やはりそれは今日から見た場合である。この手の物言いは８０年代が終わった後、反時代的スタンスを半ば崩した狩撫麻礼という作者の歩みを無視しているし、「貧乏は正しい」がネタとして機能していき、やがてシャレにならない事態へと転落していった歴史を捨ててはいる。それにいましろたかしのマンガとしてもあまり良い出来ではない。

しかし面白く読めてしまう、と。