雑感ず-B

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ちょっとそこのお兄さん。オタクでしょ?じゃあちょっと聞いておくれよ。オタクの世代論争ってあるでしょ。オタク○世代はどーだとか、オタク史に置ける作品の位置づけはどーだとか。「んなもん俺はそのときガキで知らねえよ。」「いや君達それではバカなままだよ。」こんな感じのヤツ。

「押井?ああツマンナイ映画を作るヤツ」という発言も、これを言った人の趣味・世代・立場で全く意味合いが違ってくる。同じものを見て、同じことを言っているのに。

んで人は事物に対してまず沈黙をしなければならないことを知る。そりゃ断言するのは面白いし、見ていて痛快だ。でもそれは沈黙を知っているからなんだ。そして如何に沈黙を破るかを考える、と。

歴史(というか過去)というものはひっくり返したオモチャ箱のように私には思える。何を箱に戻し、何を捨てて、何をどこに置くか?本気でやるならかなり骨が折れる作業だ。大体、社会の周辺も周辺に位置するエロゲだって異様な数の解釈があって、しかもどれが主流なのかわからんし、しかも過去の議論は続いているのか、それとも忘れられているのか?もわからん。手に入らないかも知れないし、エロゲーをプレイする時間もないかも知れん。勿論やってみて「さすがに古くて駄目だ」とか「今の絵にはついていけない」と思うかも知れない。

んで沈黙する。

じゃあお兄さん。「南京大虐殺」ってのはどうなんだろうね。世代だけでなく、そこには民族も国家も絡んでいる。なんせ古い話だ。5年前のエロゲでも滅茶苦茶な議論になっているのに、GHQやら日教組やら2ちゃんねるを通過した脳みそでそれより前の事件を裁くんだから。

まず沈黙するしかないと思うんですよ。(私は押井が素直に好きですよ)