光の戦士集まれ!
都知事選に関してそこら中のブログで面白い議論が繰り広げられている。私は
http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20070404#p2
http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20070404/p2
ここの人の議論を面白く読んだ。
それとは別の場所では、彼らと全く違う形で、都知事選に対してリアクションを起こした「活動家」もいる。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/46175/
選挙ポスターにヒゲ…70男逮捕「一度書いてみたかった」
東京都知事選候補者の選挙ポスターに落書きしたとして、警視庁捜査2課は3日、公職選挙法違反(自由妨害)の現行犯で東京都江戸川区、無職、河内文治容疑者(70)を逮捕した。
調べでは、河内容疑者は3日午前3時半ごろ、江戸川区の都知事選の公設掲示板に張られた候補者のポスターにマジックでひげなどを書き込んだ。河内容疑者は「一度書いてみたかった」と供述しているという。
「youtubeに政見放送をupするのは公職選挙法違反ではないか?」というような物言いが往来する近未来SF的現代で行われた原初的破壊活動。こういうのをデジタルデバイドという(いわない)。これだからゆとり世代は!と思ったら70歳ですか。以下裏設定。この70男は前世で外山恒一と兄弟。ついでに光の戦士。2人が出会うとき闇の王石原に対抗する力が生まれる。しかし現実は甘くない。一人は逮捕。もう一人も逮…いや入院ぐらいになるだろう。かくして東京は廃墟と化し、DQNがスウェットで寝転がったり、未婚率が増加し、給食費は払われず、2chは閉鎖される。
とまあ別個の世界を生きている人もいるのだよ。と思ったら、それを思った本人が別個の世界にいたりして。だから一つの世界を前提とした「歴史観」はたぶんあり得ない。だがしかしそういうものがないと、70男とか外山とか悪の都知事に対するツッコミができないのも事実なので、どうしましょうかね?と。
私とゲーセン
http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/6/e/6e599301.jpg
笑えるが笑えない。
ゲームと共に生きてきた。というのは大袈裟ではあるけども、少なくとも家庭用ゲームと共に生きてはきた。幼稚園の頃にスーパーマリオが、ローティーンの頃にSFCが、中学を卒業する頃にはPS・SSが発売された。おそらく自分の世代が「ゲーム」といえば「家庭用テレビゲーム」を指す最初の世代であろう。ちなみにRPGといえばドラクエ・FFのことであって、TRPGって何?という世代でもある。ファンタジーといえばドラクエ・FFという世代でもある。その傷はそこら中で疼いていることであろう。
私の町にゲーセンはなかった。自転車で30分ほど行った隣町にはあったが、そこには「てめえ何中?」という隣町の地元のヤツラがいて怖くて入れなかった。無論、学校帰りのガキが晩飯までに隣町のゲーセンまでいけるはずもなかった。
私の町のスーパーマーケットにSNKの筐体が2台ほどやってきたのは、革命的出来事であった。たしか餓狼伝説とモンスターが街中を破壊しまくるヤツだったと思う。これはやばかった。月の小遣いが1000円ぐらいのガキがその全てを注ぎ込むのである。金が足りなくなったヤツは、親の財布の金をくすねたりもした。筐体の前に人だかりができた、というよりは行列ができた。
いうまでもなく学校やらPTAがこれを問題化し、筐体は撤去された。ガキどもは悔しがったが、こうも思った。「短い期間であったが、あのゲームを遊べた俺たちは本当に幸福であった」と。
今となっては笑い話である。それに局地的出来事だ。と思っていたが、私の町から10キロ以上の離れたバイト先の人間にこのことを話してみたら「いや、俺の町でも同じ事があった」というではないか。おそろしい。格ゲーが精神史的事件である田舎者が日本中にはゴロゴロしているわけだ。
ちなみに私は昇竜拳が出せず、UFOキャッチャーにドツキまわされ、ゲーセンへの道を閉ざして、ラグビーをやったり、少年キャプテンを読んだりした。狐やら猪が出没する町の話。